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花粉症・アレルギー性鼻炎

花粉症とは?

花粉症は、植物の花粉(スギ、ヒノキ、ブタクサ、ハンノキなど)が鼻や目の粘膜に接触することで引き起こされるアレルギー性疾患です。主な症状はくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどが特徴で、毎年、春先から夏にかけて多くの子どもたちがこの症状に悩まされています。

花粉症の原因

花粉症の主な原因は、スギ花粉であり、日本では約70%の花粉症患者がスギ花粉に反応しています。スギは日本の森林の約18%を占めており、特に関東や東海地方で多く見られます。また、ヒノキやシラカンバ、ブタクサなども花粉症を引き起こす植物として知られています。

花粉症の症状

花粉症

花粉症の症状は以下の通りです。

  1. 鼻の症状: くしゃみ、水っぽい鼻水、鼻づまり
  2. 目の症状: 目のかゆみ、充血、涙目
  3. 全身症状: 倦怠感や集中力低下なども伴うことがあります

花粉症の種類と治療開始時期

花粉症は、飛散する花粉の種類によって時期や症状が異なります。症状が出始める前から治療を開始することで、症状を軽減する効果が期待できます。以下は日本で一般的な花粉症の種類と、それぞれの治療を始める時期です。

スギ花粉症(2月~4月)

治療開始時期:1月からが推奨されます。飛散が始まる前から治療を開始することで、くしゃみや鼻水の強い症状を抑える効果があります。

ヒノキ花粉症(3月~5月)

治療開始時期:2月~3月が目安です。スギ花粉症と同様に、飛散開始前に治療を始めることで症状を和らげます。

ブタクサ花粉症(8月~10月)

治療開始時期:7月から治療を始めるのが理想です。飛散前から薬を使用することで、夏の終わりから秋にかけての症状を予防できます。

カモガヤ花粉症(5月~7月)

治療開始時期:4月から開始することが推奨されます。イネ科植物の花粉症は初夏にピークを迎えるため、早めの治療が重要です。

ヨモギ花粉症(8月~10月)

治療開始時期:7月からが目安です。秋の症状を軽減するために、夏前に治療を開始することをお勧めします。

花粉症の治療

花粉症の治療には「対症治療」と「根治治療(免疫療法)」があります。当院では患者様の症状に合わせた治療法を提案しております。

①対症治療(症状を抑える治療)

対症治療では、症状を緩和することを目的とし、主に次の薬を使用します。

  • 抗ヒスタミン薬:ヒスタミンをブロックし、くしゃみや鼻水を抑えます。
  • 抗ロイコトリエン薬:鼻づまりの改善に効果的で、気管支ぜん息の治療にも用いられます。
  • 鼻噴霧用ステロイド薬:鼻粘膜の炎症を抑え、鼻づまりや鼻水に強い効果があります。全身への副作用はほとんどありません。
  • 抗IgE抗体薬(皮下注射):重症例に使用され、アレルギー反応を抑えます。

点鼻薬や内服薬、または場合によってはレーザー治療などの選択肢もございます。春先などに症状が現れ始めた際には、早期に受診することが重要です。

②根治治療(免疫療法)

免疫療法は、アレルギーの原因であるアレルゲンを少量ずつ体に投与し、アレルギー反応を起こしにくい体質に変える治療法です。従来は注射による皮下免疫療法が主流でした。(注射による皮下免疫療法を院長自身、6歳から15歳まで行っていました。)

現在では舌下免疫療法が一般的です。舌下免疫療法は舌の下に薬を投与し、痛みが少なく、安全に行える治療法です。

※舌下免疫療法は、スギとダニのアレルギーに対して有効です。当院でも実施しています。

花粉症に関わる病気

花粉症に関連する病気には、いくつかの病気があります。

・アレルギー性結膜炎

アレルギー性結膜炎は、花粉などが目の粘膜に接触することで引き起こされ、目のかゆみや充血を伴います。スギ花粉が原因の場合は、花粉症と同様に免疫療法を行うことで症状を軽減することが可能です。治療には主に点眼薬が用いられます。

・気管支喘息

花粉などの刺激物質が気道に入ることで、気管支喘息の発作を引き起こすことがあります。「ゼーゼー・ヒューヒュー」という喘鳴、咳、呼吸困難、胸の圧迫感などの症状が見られます。

・皮膚アレルギー

花粉が皮膚に触れることでアレルギー反応を引き起こし、かゆみや発疹を伴うことがあります。これは「花粉皮膚炎」とも呼ばれます。

花粉症の症状予防策

花粉症は多くの人々に影響を及ぼす一般的なアレルギー疾患であり、その対策と治療法について理解することが重要です。

・花粉情報をチェックし、高飛散日には外出を控える。

・花粉が多い時間帯(昼前後と夕方)には外出を避ける。

・室内では空気清浄機を使用し、換気方法にも工夫が必要です。

なすこどもクリニックでの花粉症治療の実績

当院ではお子さまを中心に花粉治療およびアレルギー検査を行っています。

また、年間10名程度ずつ新規に舌下免疫療法を開始しています。

花粉症治療は早めの対策が鍵!

花粉症は予防や早期治療で、症状の悪化を防ぐことができます。お子さまが花粉症の兆候を見せた場合は、早めにご相談ください。なすこどもクリニックでは、親身になってお子さまの健康をサポートいたします。

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